甘い恋には遠すぎて



みや美は、恥ずかしいのか、怒っているのか顔をこれでもかってくらい赤くしてそう言った。


プッ……やっぱりイジめてやりたい。


もっともっと困らせてやりたい。


コイツの困った顔が見たい……。



『関係もった子は、皆好き。それじゃダメ?』



さぁ、みや美どうする??



『皆好きなんて、有り得ない!!』



さっきよりもハッキリと大きな声で、また真っ赤な顔してそう言ってきた。



おっかし〜なコイツ。


俺は、腹の中でゲラゲラ笑いながら、みや美を見る……



すると後ろから小さな子供が


−ママ〜!!−


と叫びながら、猛ダッシュしてくる。


当然、周りはショーを待ちかねたお客様たちでザワザワしているし、みや美も俺との会話でいっぱいいっぱいなのか気付かない。