そう言って電話を切ってやった。 するとまたすぐ掛けてきやがった。 『頼むっ!うちに取り来て!』 『……わかったよ。二度寝しなかったらな。』 そう言って、電話を切った。もちろん二度寝をするつもりで。 すると貴也は、具合が悪いにも関わらず、5分置きに電話を掛けてきやがる。 ……わかったよ、行くよ。 何度目かの電話で俺は降参した。 そしてチケットを受け取り待ち合わせの水族館の入口へ行くハメになった。