甘い恋には遠すぎて



日曜日の早朝の事だった。


俺は、まだグッスリと夢の中にいた。
いまいましい携帯の着信に目が覚めた。


『……はい…?』


液晶を見る程、目も開けられない。


眠いんだよ……。


『一臣〜〜頼むぅ……お願いがあんだよ〜!』


開口一番それかいっ!


……貴也。


『はぁ?なに……?』


思いっきり不機嫌に言ってやる。


『あのさぁ、今日みや美ちゃんとデートなんだけど、俺なんか熱っぽくて行けそうにないんだよ。』


『うん。』


それがど〜した?またにしてもらえよ、またに。


まぁ、またがあるとは限らねぇけどな。