甘い恋には遠すぎて



−数日後−


ホテルのベッドで女と戯れる。


『サキ』この女は、20代後半で、きっちり俺との関係を遊びだと割り切ってる。


束縛もしないし、彼女にしてくれなど口が裂けても言わない。


だから俺としても一番付き合いやすい。


会いたい時にどちらからともなく連絡を取り、こうして体を重ねるだけ。



『なぁ、サキ、俺らってどんな関係なのかな?』


サキは、けだるそうにタバコに火をつけ、


『どうしたの一体?そんな事聞くなんて、一臣くんらしくないじゃん?』


『……そうか?』