甘い恋には遠すぎて



えぇ−−!!


聞いてなかったとはいえ、適当に返事をしてしまった事に今更後悔する。


『デートか〜羨ましいなぁ。』

『カップル誕生ってヤツ?』


口々に囃し立てる。


一人だけ一臣さんは、何も言わず、綺麗な白い細い指で髪を書き上げて興味なさそうにしている。




あっ、ヤダこんな時にまで目で追ってる……。


一目惚れなんて……


信じてないのに……。