興味なんか
なければ簡単に
忘れてしまう


思い出だって、
簡単に
忘れてしまう


色あせて、
消えてしまう


奥底に眠って
簡単には思い出せない


それが、恐くて


人は


形に物に頼るんだ


あの日を


「忘れない」ように



でも、
生きてる中で


忘れた方が
良いときだってある


けれど、
そんなときに限って
忘れることなんて
出来ないんだ




思い出せば
苦しくて、辛いだけなのに


忘れようとする度に
強く、強く


より鮮明に
浮き上がってくる


近づいてきては支配して



形も物だって
ありはしないのに


私を捕まえて、
逃がさない



なんて残酷だろうか



忘れることなんか
できない


辛いことほど