「ねー、遥?」


「なに」


「もうすぐ誕生日だね」


「おー、ホントだね。よく憶えてた。エライエライ」


「流石に彼女の誕生日くらい憶えてっから…」


「彼女とかゆーな……」


「はい。いい加減慣れようね?」


ムリです……
鳥肌立つ……


「んで?誕生日がなんでしょう…」


「どっか行きたい?」


「学校だけど」


「午前中だけじゃん。午後からなら良いでしょ」


「じゃあカラオケ」


「またですか…」


「最近は行ってない」


「まあ、遥の誕生日だから良いけどね…」