いつだって未来はそうだった。
例えば私がお腹痛いのに無理して遠足に来た日も。
おばあちゃまが病気になって辛かった日も…
いつも誤魔化そうとしていた私を、一番に気が付くのは未来だった。
「実は…婚約者なの…私達」
「うん」
「親が決めた婚約だから私は嫌で…だけど湊君に試しで付き合わないかって言われて…付き合ってる。それでうまくいかなかったら親も諦めるだろうって」
目の前の未来を見つめると、未来はどこか不機嫌そうに私を見てくる。
「理由は分かった。でも僕、怒ってるんだ」
うん…それは見れば分かる…
それはそうだよね…
「風紀と生徒会が付き合うなんてダメだよね…」
「違う」
「え?」
「そんな事はどうでも良いんだよ」
私を見つめていた未来の瞳は、不機嫌さが抜けてどこか困ったように私を見下ろしていた。



