立ち止まったまま動けずにいる私に、未来は近づいてくると目の前で足を止めた。
「さっきの、どういうこと」
その表情は、いうもの雰囲気とはまるで違って真剣に私を見つめている。
「陸、一条さんと付き合ってるの?」
どうしよう…何て言ったらいいの…?
未来には本当の事を言うべき?
でも生徒会にとって風紀はいわばライバルのような存在で…仲良しからは程遠い。
しかも未来…いつもと雰囲気違うし…
「えっと…これには色々あって…」
「色々って何?」
色々というか…一つしか無いんだけど…
私の前に立つ未来は、ヒールを履いている私より少しだけ背が高い。いつもよりも近い距離。
「陸、言っとくけど誤魔化そうったって無理だよ。陸の嘘くらい僕は見抜ける」



