出かけるって…それって…
立ち止まりヒールのつま先を見つめたままボーっと思わず立たずんでいると、いよいよ誰かの声が近くで聞こえてきて急いでその場を後にしようと早足で歩き出した。
大理石の廊下にヒールの音が反響して角へと曲がろうとした時、
「陸」
後ろから聞こえてきた声に急いでいた足を止めた。
「未来?」
そこには今日初めて見る未来の姿、その服装はちゃんとタキシードを着ていて髪も丁寧にセットしてある。
「未来きてたんだ、よかった」
そう未来へと一歩近付いた所で気がつく。
ここの廊下は一本道で、さっきまでここには誰も居なかったはず…声のしていた女の子達はさっき私が湊君に引っ張られた入り口から会場へ入って行くのが見える。
未来の後ろには1人がけソファーが四つ向き合って廊下のはじに置かれている。
まって…もしかして…未来…
「ずっとそこのソファーに座ってたの…?」
そこに置かれてあるソファーは、きっと腰を深くして座っていたらさっき私と湊君のいた位置からは座っている人は見えない…
「未来…見てたの…?」



