「何、陸もしかして妬いてんの?」
「ち、違う!!」
妬いてるというワードと、陸と呼ばれた名前がやたらとくすぐったくて…湊君の中から脱出しようともがくけれど、意外にも筋肉質で男らしい湊君の腕がそれを許してはくれない。
「じゃあ何だよ?」
「湊君だって他の男がムカ付くとか言ってたじゃん!」
「あぁ、そうだよ。だって俺は嫉妬したし」
「え!?」
「お前と、仲よさそうにしてる朝比奈先輩見て嫉妬したって言ってんの」
あまりにドストレートな言葉に、よじらせていた身体を戻す。
嫉妬…したの…?
会長に…?
でもそんなのきっと嘘に決まってる。焦る私を見て楽しんでるんだ。
「嘘言わないでよ!からかうなら他の子にして」
後ろを向いている私には湊君の顔はみえないから、だから今彼がどんな顔をしているのかなんて分からない。
「嘘って何だよ」
「だってそうでしょ、湊君は私の事好きでも何でもないくせに…恋人ごっこしようなんて言ってきたり…からかってるんでしょ!」
まぁそれにうなずいた私も私だけど。
でも…私は…
「湊君に触れられたらドキドキするし、冗談で言われた事にだって胸がギュッとする…訳わかんなくなりそうなの!!」
たとえたくさんの女の子に言っている言葉だとしても。私に向けられた特別な言葉じゃないとしても…ドキドキしておかしくなりそうで…



