それからの時間の流れは何だか物凄くあっという間に感じた。
「会長ー!陸ちゃーん!良かったよー!!」
ステージ上に用意された生徒会ブースと風紀ブースの席に会長と行くと桜先輩が大きく手を振ってくる。
「ありがとうございます、会長のおかげです」
会長は宣言通り本当にダンスが上手で、私の体が置いてかれるよりも先に軽やかなステップでリードしてくれたおかげて無事にダンスを終えることができた。
時々視界の隅に入る湊君と夜先輩を見て、やっぱり何だか少しモヤっとしたけど…ダンスが終わる頃にはそれも忘れている程度だった。
「会長本当に上手だったんですね」
「お嬢で下手なのお前くらいだろ」
少し興奮が冷めてきたころ、まるで王様のように豪華な椅子へと座る会長の隣に腰をかける。
「陸ちゃんも上手だったよ」
腰をかけた頭上、声のした方へと振り向くとこれまた信じられないほどタキシードの似合っている朝陽先輩が笑顔を向けていた。



