これからも君だけ




風紀委員会の委員長と副委員長の二人。

夜先輩の手にそっと触れるようにして歩いて来る湊君。




なんだかあまりに二人が美男美女すぎて…お似合いすぎて…




思わずその光景をボーッと見つめてしまうと同時に、胸に変なモヤがかかったような気分に襲われた。




夜先輩を優しい眼差しで見つめる湊君に…そんな湊君を見上げる夜先輩に…




二人が一緒にいるところなんて、今まで何度だって見た事あるのに…なんなんだろうこの気持ち。




緊張のしすぎでおかしくなったのかな…




そんな姿を見ていると、前から歩いてきた湊君と不意に視線が重なり合う。




それはきっと周りの人からしたらわかるか分からないかってほどの出来事。




ほんの一瞬の小さな出来事。




湊君の口が微かに“頑張れ”と動いた。





その瞬間、さっきの出来事が頭の中にフラッシュバックしてきて…そして緊張感がまた私を襲う。




だけどちゃんと湊君のアドバイスが私をどこか少し冷静にさせてくれていて、曲が始まったと同時に会長の手をギュッと握りしめた。





「会長、よろしくお願いします」




「あぁ、気楽にな」



「はい」





会長の大きな手が私の手に熱を伝えて、そして腰へとそっと触れる。



大丈夫、ちゃんと練習したんだから。




湊君だっていつも意地悪なくせにアドバイスをくれた。頑張れって応援してくれた。





会長だって安心しろって言ってくれてるんだから、大丈夫。