「ねぇ、どうやったらそのステップでそんな転び方出来るの?」




完全に呆れたように苦笑いをしている未来。





「いてててっ」




運動は出来るのに、何でダンスだけは出来ないんだろう私…






「そんなんじゃ心配で、僕お茶のお稽古行かれないよ」





「本当に大丈夫だて!ちゃんと一人でできるから!!未来は気にせずお稽古行って」




立ち上がりならが未来を見ると、明らかに心配な顔をしてくるもんだから…そのまま無理矢理背中を扉まで押して行く。






「何かあったら電話してね?怪我とかさ」




「うん!分かってる!ありがとう」





未来は普段子供っぽいくせに、私がドジをしたりするといつも一番に心配して力になってくれる。





「じゃあ気を付けてやってね」




「うん!未来もお稽古頑張ってね!」





眉をたれ下げ手を振って帰って行く未来の背中を見送り、レッスンスタジオへと戻る。





うん…やっぱり一人は不安かも…

でもそんな事言ってる場合じゃない!
練習あるのみ!!