「内容としては全校生徒交流会なので学年関係なく男女ペアを組んでの参加になります。もちろんペアの方がいなくても参加は可能」
え、つまり朝陽先輩とペアになれるチャンスがあるってこと?
なりたい…朝陽先輩と一緒にペアになりたい。
どうしよう、でもそんな事言ったら朝陽先輩困る?それともペアになってくれるかな?
そんな事をごちゃごちゃ考えている私の耳に、また爽やかな声が届く。
「ちなみ生徒会会長と副会長、風紀実行委員会委員長と副委員長は学園代表として始めにダンスのお披露目をしてもらうから、雅と陸ちゃんは生徒会代表として頑張ってね」
会長と副会長は生徒会代表としてお披露目ダンス…?
え?つまり私のパートナーは会長で決まっちゃってるって事!?
そんなぁ…
会長が嫌とかってわけじゃないけど。朝陽先輩を誘いたかった…一緒にペア組みたかった…
ガッカリと肩を落とし思わず溜息を吐き出す。
「じゃあ朝の会議はこれで解散にします。今日の放課後からパーティーまでは毎日生徒会室集合で」
あぁ、行事の楽しみがひとつ減っちゃったな…
ファイルを持って立ち上がると隣にきた未来が何故かイジケたような顔をして近づいて来る。
「陸が会長とペアなら僕誰と組もう」



