「ほらほら、直してあげるからこっち座って」




言われた通り用意されたイスに座ると、結愛ちゃんは丁寧に髪をとかしシュシュを付けるとポニーテールにしてくれる。





「うん、やっぱり陸は結んでても可愛い」





「結愛ちゃんありがとう」




「ポーチは持ってるの?」




「うん、あるよ!」




「じゃあ貸して!」






結愛ちゃんはすごくお化粧するのが上手で、ささっとあっという間にナチュラルメイクをしてくれた。





といっても、童顔の私にはあまりお化粧が似合わないから本当にちょっとしかしないナチュラルなやつなんだけどね。





「うん!これで風紀委員に目付けられることもないね!!」





先程から結愛ちゃんのいう風紀委員とは、うちの学園にある風紀実行委員会のこと。





この学園は主に二つの派に分かれていて、




一つが、


生徒会執行部


そしてもう一つが



風紀実行委員会だ。