REAL HOPE Ⅱ




「どこ行くの?」



ハルマは、どんどん繁華街の外れの方へと歩いていく



「んー?良いとこ」




良いことって…どこ?



お寿司屋さんとか焼肉屋さんとか?



しばらくして、一つのビルの前で立ち止まると、ニッコリと笑った



「じゃあ行こっか」



「え?ここ入って大丈夫なの?」



「大丈夫。知り合いのビルだから」



そう言ったハルマは、端の方にあった外階段を上り始める



「ちょっと…待ってよ !!」



意外と階段は長くて、運動不足の私には

なかなか辛い…



「ほら、こっち来て」先に上り終えたハルマが、私の手を力強く引っ張た。