「どこ行くの?」
ハルマは、どんどん繁華街の外れの方へと歩いていく
「んー?良いとこ」
良いことって…どこ?
お寿司屋さんとか焼肉屋さんとか?
しばらくして、一つのビルの前で立ち止まると、ニッコリと笑った
「じゃあ行こっか」
「え?ここ入って大丈夫なの?」
「大丈夫。知り合いのビルだから」
そう言ったハルマは、端の方にあった外階段を上り始める
「ちょっと…待ってよ !!」
意外と階段は長くて、運動不足の私には
なかなか辛い…
「ほら、こっち来て」先に上り終えたハルマが、私の手を力強く引っ張た。
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