パタンっと、ドアが閉まったのを確認すると レツは口から手を離して、当たり前みたいに 目の前の雑誌を読み出した。 「ちょっと何すんの!!」 「余計な事しようとしたろ」 余計な事って!! まぁ…確かに余計な事かもしれないけど… だってハルマが心配だし あの瞳が なんだかほっとけなくて ブゥっとむくれる私を、オールシカトする私の彼氏は 煙草でも吸いに行くのか、私を置いて部屋を出ていく レツのばーか!! 私が後ろで、あっかんべーをしていた事は きっとバレていないはず。