レツは、その私の発言に無言で睨み付けている 「だって…ハルマがキレイなお姉さんといたから気になって…」うつむきながら鞄を握りしめた私に 「…ハァ」 本日二回目の溜め息を浴びせた。 「あいつはあいつの事情があんだ。女ぐらいいんだろ」 そうですよね…そうでした。 プライバシーを探索した私が間違いでした… 「帰るぞ」 腕を引いたレツは、さっさと歩き出すと 私の右手のショップバックを持った。