REAL HOPE Ⅱ




ハルマのバイクは優しさがにじみ出るほど安全運転だった。



コンビニにではチョコとガム、気がきく私はついでにレツに一番安いアイスを買ってあげた。


ハルマはいつの間にか、当たり前かのように私の会計もすませていて

これぞまさに出来る男。


「ありがとう」とお礼を言った私に、ハルマはハニカムとバイクのエンジンを回す



「ねぇ、ハルマは腹黒なの?」



単刀直入すぎたかと思いながらも、バイクにまたがるハルマを見る



「なに、ツカサに言われた?」



「う、うん」



ハルマはミラー越しに重なった視線を反らすことなくメットを被っている