ハルマのバイクは優しさがにじみ出るほど安全運転だった。
コンビニにではチョコとガム、気がきく私はついでにレツに一番安いアイスを買ってあげた。
ハルマはいつの間にか、当たり前かのように私の会計もすませていて
これぞまさに出来る男。
「ありがとう」とお礼を言った私に、ハルマはハニカムとバイクのエンジンを回す
「ねぇ、ハルマは腹黒なの?」
単刀直入すぎたかと思いながらも、バイクにまたがるハルマを見る
「なに、ツカサに言われた?」
「う、うん」
ハルマはミラー越しに重なった視線を反らすことなくメットを被っている



