REAL HOPE Ⅱ




その視線にそうように、私も目線をずらす


「なに?」



レツはこっちを見ていて、私が問いかけると視線を雑誌に戻す。



何だろ?なんか言いたげだったけど、アイスでも買ってきてほしいのかな


「まぁいいや、ハルマ行こっ」


私はハルマの背中をグイグイ押すと溜まり部屋を出た



「あれほっといて大丈夫?」


鉄製の階段を下りながらハルマが遠慮ぎみに聞いてくる



「大丈夫でしょ~、そんなにアイスほしいんだとしたら、ちゃんと言わないレツが悪い」



ハルマは何故かクスクス笑うと「そうだね」優しく微笑んだ



やっぱりこんな爽やか君が腹黒なわけないじゃん