「先に三枚掴んだ奴が勝ちで、ビリだったやつは青汁な」 「は?」 桜の花びらを掴むまではよしとしよう。だけど何でまた青汁なんか… ツカサの指差す方には、ベンチに置かれた青汁のペットボトル ……誰だよ持ってきたの 私は仕方なくパーカーの袖でをまくると、ゆらっとした風に流されてくる花びらに集中した。 ………… 結局負けたのは、言い出しっぺのツカサで 苦いのが苦手なのか、青汁がよほど苦かったのか 少し涙目になっていた。 私達はギャハギャハ笑っていて きっと夜空に大きく響いていたと思う。