「うっわぁ!!すごーい」
「やべーな、感動!!」
先頭をきってはしゃいでいるのは私とツカサ…それに続いてメンバー達もわらわらとはしゃぎだす
レツとハルマは相変わらず落ち着いていて、そんな私達を後ろから見守ってる
目の前に広がるのは満開の桜に、ゆったりとした生暖かい風に煽られて落ちる花びら…――
月の光が今日は一段と強く、夜なのにもかかわらず桜がよく見える
皆は車に積んできた食材をさっさと運び出すと、シートの上へと並べた。
それにしても、すごいお菓子の量だ……
「はい、ジュンちゃんのジュース」
「ありがとう」
ハルマはオレンジジュースの口をプシュッと開けてから私に手渡した
普通の人ならそのまま渡すところを、わざわざ開けてくれるハルマはさすが紳士



