REAL HOPE Ⅱ




ぞくりと鳥肌がたつみたいにひきつって


レツが私をゆっくりとこっちへ向かせる。




濡れた髪に触れる温かい手…



そして私の唇だけをとらえる視線




「…っん……」




触れた唇は、湯気のせいか濡れている、



「……んッン……」


どんどん深くなるキスが、頭をボーとさせて私を変にさせる



くらくらする頭で、レツの肩にしがみつくと

レツは唇を離して、



「そんな顔されたら理性ブッ飛ぶ」



っなぁ!!


理性ブッ飛ぶって…こんな場所でブッ飛んじゃダメだから!!



私は急いで離れると、あまりの勢いに

後ろの壁に後頭部をぶつけた。