目の前を通過していく景色は、まるで万華鏡(マンゲキョウ)のようにキラキラと形を変え私の目を奪う。 車の周りには、囲うようにしてバイクが数台。 多分20分ぐらい走ったと思う 「チッ」 そうレツの小さな舌打ちとほぼ同時に聞こえてきた 赤い光とサイレン音。 そして鳴り出したハルマの携帯 「あぁ、そうか。分かった」 何が起こったのか分からないけど 「レツ」そのハルマの声と…隣りの彼の表情で 何か良くない事が起きているんだと分かる。