「俺達先に帰る」
私の鞄を持ったレツが入口に向かいながらこっちへ手招きをする。
「あぁ、分かった。ジュンちゃん早く風邪治してね」レツに返事をしたハルマは、私の頭をぽんぽんと優しく撫でる
「うん、ありがとう」
うなずく私は、レツのダボダボとした上着から手を振った。
「ジュン、これ冷却シート買ってきたから持ってけ」
コンビニの袋には、何パコかの箱が入っていて
急いで買いに行ってくれたんだろう。
でも冷却シートをコンビニで買うツカサはあまりに不似合いすぎて、それを考えたらつい笑ってしまった
「ツカサにしては気が利くじゃん」ニヤッと嫌味に言った私に
今まで心配そうにしていたツカサも「そんだけ生意気な口叩けるなら心配ねーな」と言って、呆れ溜め息を吐いた。
「うそうそ、ありがとう。」
本当に感謝してる
ありがとう。



