REAL HOPE Ⅱ




「俺達先に帰る」


私の鞄を持ったレツが入口に向かいながらこっちへ手招きをする。



「あぁ、分かった。ジュンちゃん早く風邪治してね」レツに返事をしたハルマは、私の頭をぽんぽんと優しく撫でる



「うん、ありがとう」


うなずく私は、レツのダボダボとした上着から手を振った。



「ジュン、これ冷却シート買ってきたから持ってけ」



コンビニの袋には、何パコかの箱が入っていて


急いで買いに行ってくれたんだろう。

でも冷却シートをコンビニで買うツカサはあまりに不似合いすぎて、それを考えたらつい笑ってしまった




「ツカサにしては気が利くじゃん」ニヤッと嫌味に言った私に



今まで心配そうにしていたツカサも「そんだけ生意気な口叩けるなら心配ねーな」と言って、呆れ溜め息を吐いた。



「うそうそ、ありがとう。」


本当に感謝してる


ありがとう。