REAL HOPE Ⅱ




「帰ろう」



その声に、どうしてもビクついてしまう私に

レツが私の手を包む。




「お前の家じゃない。俺ん家だ」




「レツん家?」



くいっと手を握り返すと、ふとレツを見つめる



「熱がある。そんな奴を簡単に帰せるわけないだろ」



「へ?熱」




そういえば、ずっと頭がボーっとしていたっけ…


やっぱりあの日、レツの言う事を聞かないで濡れたままでいたから


風邪引いたんだ……