REAL HOPE Ⅱ




温かいレツの胸にそっと寄り添う。


私はこの男が言葉にならないほど好きだ。



トクトクと心地の良い音が私を包んでくれて、私はそっと涙を流した。



「……レツ」





「ん?」



優しい声が頭上から聞こえる、



「ありがとう」



そうだ。私は前とは違う



独りじゃない。



レツがいる

レツがいてくれる




だから



「あぁ、」





私は独りなんかじゃないんだ。