「けど、今の俺はお前を守れてねぇ」 そんな事ない。 私はレツに十分守ってもらってる。 「お前が苦しんでるのに気が付けなかった…」 違う、レツは気が付いてた。 ちゃんと私の変化に気が付いて聞いてくれてた ちゃんと聞いてくれたのに、私が隠したんだ。 私が嘘をついたんだ。 「お前が何かを抱えてるのは分かってる。言いたくないならそれを無理矢理聞くつもりはない。 けど、もう俺はお前を傷付けたりなんかしたくない。 絶対に守る、 だから…………」