レツの視線を浴びながら、私はゆっくりと首を横に振る。 「そうか、」 レツはいつもみたいに私に優しい瞳を向けると、目を細める 「こっち来い」 その声はいつものものに戻っていて、私をそっと抱きしめる。 「ジュン」 レツの温もりが、私の傷を埋めていくように 優しく撫でる。 「俺はお前を守りてぇ」 耳元でゆっくりと私に言い聞かせるように低い声が聞こえた