REAL HOPE Ⅱ




レツの視線を浴びながら、私はゆっくりと首を横に振る。




「そうか、」




レツはいつもみたいに私に優しい瞳を向けると、目を細める



「こっち来い」



その声はいつものものに戻っていて、私をそっと抱きしめる。



「ジュン」




レツの温もりが、私の傷を埋めていくように

優しく撫でる。




「俺はお前を守りてぇ」



耳元でゆっくりと私に言い聞かせるように低い声が聞こえた