見られた。すぐにそう思った 胸や首 肩に浮き出る赤い傷 着ている服をジッと見つめる私にレツは気が付いたんだろう… 「傷、」 そう呟く。 「お前のその傷どうした」 ビクっ 私の肩が微かに揺れる。 「誰かに、やられたのか?」 レツのその声は怒っているとかじゃなくて、問い掛けるようなそんな声