REAL HOPE Ⅱ




翌朝、重い体を起こして鏡の前に立つと


身体中真っ赤な自分がうつっていた。


ところ所深く入ったのか、爪跡のままのカサブタ…



ズクンッ



昨日の事を思い出して、またそのカサブタをひたすらかきむしる



その傷からは赤くはえた色がじわっと滲み、またカサブタへと変わっていくのだろう。



私はボーっとする頭を無理矢理叩き起こしながら、ワイシャツに手を通した。



よかった。まだ長袖の時期で…



普段は折り曲げるワイシャツを、今日はそのまま腕のボタンを止める



首から見える赤い傷は、普段しない学校指定のネクタイを上まであげて隠した。


これならバレない…

皆に私がイラナイ子だって事はバレない。