REAL HOPE Ⅱ




「ハルマタオル!!」



私は部屋に戻った瞬間叫んだ



「二人ともびちょびちょじゃん!!」


私の濡れた髪と制服を見て、急いでタオルを取りに行くハルマ



「違うのっ猫が!!」



「猫?」



私はタオルを受け取ると、ツカサの腕に抱かれた子猫に巻き付ける。



猫はまだブルブルと震えていて、それをそっと擦る事しかできなくて



「捨て猫?」




「うん、倉庫の前にいたの」



レツはそれを聞いて立ち上がると、コトンと音をたててガラステーブルにドライヤーを置いていた