「ねぇ、何か聞こえない?」 「ん?」 耳を済ます私達だけど、雨の大きな音がそれを邪魔する ニャー 「あ……」声を漏らすツカサ やっぱり聞こえる。 弱々しい小さな音 ニャー ニャー 「ジュンっ!」何やら少し前を歩き出していたツカサがしゃがみ込みながら私を呼ぶ 私は急いでそこまで走ると 「あっ」 小さな箱に入った 小さな子猫………