「これから毎日雨なのかなぁ」



「そうみたいっすよー」

金髪少年シュウトは、ブルブルと犬みたいに頭を振ると



水滴をそこらじゅうに撒き散らしている…




「ちょっと冷たいー!!!」



その水滴が、私の制服にてんてんとシミをつくる。



「うわっすいません!」


シュウトはまぢで焦ったように私に駆け寄るから、ついフッと笑ってしまった。



ニャー




そんな時聞こえた何かの音



「本当すいません!大丈夫ですか?」



「ねぇ、今何か聞こえなかった?」




「へ?」




ニャー ニャー



やっぱり何か聞こえる