いつもなら家にいるときも、家を出た時も 何かわからないわだかまりに襲われるのに、今日はそれがない 何でかは分かる。 だってレツが待っているから、外で私を待っていてくれているから そんな喪失感を感じなくてすんでいる。 私は小さめの鞄を持つと、携帯とお財布…さっきアズサさんにもらったマニキュアを入れて玄関を出た。 「お待たせ!」 やっぱりレツは待っていてくれる 当たり前だけど、私を待っていてくれてる。 「落ちんなよ。」 「うんっ」 レツの運転するバイクは私を乗せて軽やかに走り出した