REAL HOPE Ⅱ




「じゃあもう一人は誰にやってもらおうか」


ざわざわと騒ぎ出す教室内、



その時、



「はーい!俺やるわ」



聞こえてきたのはお隣さんから…私の頬杖をついていた腕はガクンっとなって


私の目が見開かれた。



「おぉそうか、じゃあ矢沢たのんだ。今日の放課後から委員の仕事あるからな」



担任はさっさとホームルームを終わらせると教室を後にした、



教室は未だにざわざわしていて、「カズキがやるなら私もやりたかったぁ」とか「村田さんいいなぁ」とか



今まで皆で押し付けあうような委員が、隣のこいつがやると言った瞬間一気に人気職へと早変わりした。



こいつ…何者!?