「いいか?」 そう優しく聞く目の前の男は、信じられないぐらいカッコイイ 「………うん」 私の前髪を少し分けるその大きな手が私は大好きだ。 その手を見るだけで 触れるだけで 握るだけで 安心する。 「…―ッい…」 「平気か?」 「………レツ」 平気という意味を込めて小さく彼の名前を呟く レツと一つになりたい レツだけの私でいたい。