私から上半身を少しだけ離したレツは、自分の着ていた黒いシャツを脱ぎ捨てた レツの一つ一つの動作が私の鼓動を変化させる 加速したりゆったりさせたり、それが彼の仕草しだいで全てが左右されるから不思議だ。 レツの匂いがする。 優しくて温かい匂いが オデコ、ほっぺた鼻先 少しずつキスの雨がふりそそぐ 「……んっ…」 絡み合う舌が…唇がびっくりするぐらい熱くて 私じゃない私の声が口から漏れる