REAL HOPE Ⅱ




触れるだけのキスはゆっくりと下へ下へとおりて来て



Tシャツのすき間から、滑らすようにして手をそっと入れる



ビクッ



一瞬だけ。ほんの一瞬だけ揺れた肩を




「恐いか?」それをレツは見逃さない。



私は首を左右にふる、

恐くない。だってこんなにも私を第一に考えてくれるレツ



恐いわけがない。




…………――ただ、




「私、初めてだから……緊張する」





レツは初めてじゃないだろうし


緊張なんてしないかもしれないけど



私には、一世一代の決心