「行く…」 そう呟いた私をハルマは馬鹿にするわけもなく、 「じゃあ行こうか」 バイクのキーを手に取った。 …………………… 「何だよ。やっぱ来たんじゃん」 アメを頬張るツカサがレツを見ながら言った。 やっぱり? やっぱりとは何さ… 私は来ちゃ行けないって? 私はお呼びじゃありませんってか? そのツカサの言葉に、レツはピクリとする事もなく もはや今来た私に振り返る事もなく… 目の前のバイクをいじっている。