REAL HOPE Ⅱ




ガタンっと隣から聞こえてきた椅子を引く音


何か…こっち近付いてく…る…気がする



私は勢い良く立ち上がると、机の横にかけてあった鞄を取って急いで教室を出た。



何なの?あいつ何でずっとこっち見てたの?


名前も知らなければ

顔だって良く見てないから分かんない。



てか、あんだけ見られてりゃ気まずくて顔確認なんて出来ないし



そもそも私あの人に何かした?何かしたの?


気にさわるような事したからこっち見てるの?


私は早足のまま校門の前で待ってる総ちゃん号に乗り込んだ