それからバッグの中身を最終確認してから玄関へと向かう。
「ごめんごめん、お待たせ──‥ってあれ?」
あたしが玄関に行くとなーんか嫌な雰囲気。
慶太と大和が睨みあっていて、とてもじゃないけどあたしが入れるような雰囲気じゃない。
「あ、あのー‥」
少し遠慮がちに。
この空気にビビりながらも2人の間に入り込む。
「あなたちに何が起きたのでしょうか?」
出来るだけこれ以上気分を損ねないように丁寧に話しかける。
だけど2人は微動だにしない。
困るんですけど〜っ!
「‥お前に莉乃は渡せない」
大和が低い声でそう言う。
え、なに?
もしかしてこれってあたしが原因だったりするの?
「それはこっちの台詞だ。さっさと失せろ」
う、失せろ?!

