うなだれるあたしを見て、慶太は何を思ったのかいきなり立ち上がって上着を羽織った。
「よし、待ってろ!」
「‥え?」
それだけ言い残して慶太は家を出ていった。
え、なに?
まさか新しいの買ってきてくれようとしてるの?
無理だよ!無理無理!
今いくら探しても売ってないんだから!
この一個は奇跡的に手に入っただけでもう二度と食べれないと思って買ったんだから!
あらら。
なんか可哀想なことしちゃったかも。
‥けどあの慶太のことだからすぐに「無かった」とか言って帰ってくるでしょ。
うん、そうだよ。
そうに決まってる。

