「‥ん」
目が覚めたときには、部屋の中は
もう真っ暗になっていた。
いつのまにかこんなに寝ちゃったみたい。
‥‥ん?
なんだこのもじゃもじゃ。
あたしの隣には何か分からない
ふさふさの物があった。
だけど真っ暗でそれがなんなのか分からない。
え、なにこれ怖いんですけど。
慌てて起きて、電気をつける。
「‥‥‥‥‥け、慶太?!」
そのもじゃもじゃの正体は
慶太の頭だったみたい。
なんだ、よかった。
オバケかと思った。
「‥‥‥‥って、よくなーい!!」
なんで慶太があたしの部屋に居るの!
「起きろ変態っ!乙女の寝込み襲うなんてサイテー!」
「‥‥‥ん。‥‥あ、莉乃。」
"あ、莉乃"じゃないでしょ。
何平然としてんの!
「襲ってねーよ。ほっぺに軽くキスしただけ───‥」
「キッ、キスーーーーっ?!!」
慌ててほっぺを擦る。
あり得ない!
ほんっとにあり得ない奴!

