☆あたしの隣は俺様芸能人っ?!




「お前‥‥」


慶太は頬を押さえて
あたしをまっすぐ見つめている。


「な、何よ。言いたいことあるならハッキリ言いなさいよ」


テレビでは見たことのないその表情に
少しビビりながらも抵抗をする。


こんなことで怯むあたしじゃないんだから!


「お前‥‥‥‥」


慶太がゆっくりとあたしに迫ってくる。

それに合わせて後退りするけど
壁にぶつかってしまってもう逃げられない状況。


「お前‥‥‥‥‥」


慶太が大きく手を振り上げた。

(殴られる───っ)


覚悟を決めて目をギュッと瞑る。


「お前‥‥‥‥気に入った!」


ガシッとあたしの肩を掴む慶太。


「‥‥‥へ?」


想像してなかった展開に、
こんどはあたしがポカン。