☆あたしの隣は俺様芸能人っ?!




携帯にロックつけてないから、
個人情報とか見放題だし。

アドレス帳とかから勝手に電話とか
されちゃってたらどうしよう。


「なんかもう、心が落ち着かないよ」


大きくため息をついて
机にうつ伏せる。

昨日もあまり眠れなかったし。

ライブではしゃぎすぎて
疲れがすっごい溜まってる。


「莉乃、今日は帰ったら?顔色も悪いし‥」


雛が心配そうにあたしの隣に座る。

帰りたいのは山々なんだけどさ‥


「今日放課後に先生に呼び出されてて‥」

「あたしから先生に言っておくから大丈夫!だから安心して帰りなさい♪」

「雛‥」


雛は可愛い顔で微笑んだ。
‥今日は雛に甘えちゃおうかな。

「じゃあ今日は帰るね。‥ありがとう、雛」


雛にお礼を言うと、
「友達なら当たり前!」
と笑ってあたしの肩を叩いた。

鞄に荷物を詰めて、学校を出る。

するといきなりあたしの前に
黒い怪しい車が止まった。