やっぱりときめいちゃう。
「この性格知ったからには‥ただじゃ済ませねーよ?」
耳元で囁かれて一気にあたしの顔は
赤く染まる。
「た、ただじゃ済まないって‥どういうことですか?」
震える声でそう聞くと、
慶太はニヤッと口角をあげて笑った。
「そうだなー‥。‥このこと誰にも言わないように見張る‥とか?」
み、見張る?!
それって1日中ずーっと
慶太に見られてるってこと?!
「無理!いくら慶太でもそれは無理ーっ!」
乙女の生活を覗くなんて‥
いくら慶太でも許せない!
「そっちは覗き見してんのに俺はダメなの?」
「う゛‥」
盗み聞きしちゃったのは
悪いと思ってるけどさ‥
でもそれとこれとは全然違う!
「いいじゃん、君慶太のファンでしょ?ラッキーと思いなよ☆」
A-rineの末っ子の健がくりくりの目で
あたしにそう言う。
「でも‥」
「でもなに?」
「あ、いや‥」
意地悪な慶太の笑みに、
あたしは俯くことしか出来ない。

