そこに愛して居る人が居る

その先は千里が話せなくなったので千里の両親が話た。

燿はあの瞬間、千里を歩道に突き飛ばして自分だけひかれ吹き飛ばされたのだ。

その話を聞いていた千里はまた泣き出してしまった。

両方の母親が背中をさすっている。

父親はそれを黙って眺めていた。

何時間かの沈黙が過ぎて手術中のライトがガチャンという音と共に黒く染まった。