午後8時、食堂車…





「どうだい?キュリー。列車のディナーもなかなかのもんだろう?」

「そのセリフ、行きの時にも聞いたぞ?
それよりも、今回はシカゴ経由でニューオーリンズに仕事に行った事は君も知っているだろうが、その時に食べたベニエという菓子、あれをメニューに加えてくれないか?」

「話が飛んだな。まあ、それが君らしいところだが…
とりあえず、そのことはメニュー担当者と相談してみるよ」

「やあ、ブックじゃないか!」

「コブラか!久しぶりだな。
キュリー、こちらは大学時代の友人で医師をしているコブラ・クラフィスだ」

「よろしく」



30分後、食事が終わり、部屋に戻ろうとしたその時、

「あなた、もしかしてあの有名なキュリー探偵では!?」